「運転中にパニックになる」そんな人が最初にすべき3つの対策
- 2025.09.05
- カーライフ全般

「急に頭が真っ白になった」「手に汗をかいて動悸が止まらない」──そんな経験を運転中にしたことはありませんか?
運転中のパニック状態は非常に危険です。
自分をコントロールできなくなった瞬間、判断力や操作力が落ち、事故を引き起こすリスクが一気に高まります。
特に初心者や久しぶりに運転を再開した方に多く見られるこの現象ですが、実はちょっとした工夫で防げることが少なくありません。
今回は「運転中にパニックになりやすい人」が最初に取り組むべき3つの対策を、わかりやすく解説していきます。
対策①:運転環境を整えて「緊張しない状況」をつくる
パニックの引き金になるのは、「予測できない状況」や「不慣れな環境」が多いものです。まずは、できるだけ安心して運転できる条件を整えることが第一歩です。
時間帯やルートを見直す
混雑した通勤時間帯や、初めて走るルートでは緊張が高まりやすくなります。まずは、交通量の少ない時間帯や、よく知っている道を選びましょう。
例えば、朝の6〜8時台の幹線道路よりも、午前10時以降の住宅街のようなルートの方が、落ち着いて運転できます。
同乗者を工夫する
不安が強い場合は、安心できる家族や友人に同乗してもらうのがおすすめです。ただし、プレッシャーをかけてくるタイプの人は逆効果になることもあるので、選ぶ相手も大切です。
車内環境を整える
エアコンの温度、音楽の音量など、細かい部分も意外と影響します。自分が落ち着ける環境をつくることで、緊張が和らぐことも多いです。
対策②:「不安のサイン」に早めに気づいて休憩をとる
パニック状態は、突然起こるようでいて、実は徐々に積み重なった緊張が限界に達した結果です。その前段階にある「不安のサイン」に自分で気づけるようになることが、事故を防ぐ大きなポイントになります。
不安のサイン例
- 呼吸が浅くなる
- 手汗が出る
- 心拍が早くなる
- ハンドルを強く握りしめている
こうしたサインが出たら、早めにコンビニやパーキングエリアに立ち寄って休憩するようにしましょう。
深呼吸をして外の空気を吸うだけでも、驚くほど落ち着くことがあります。無理に目的地まで運転を続けるのではなく、「休む」ことを選べる勇気も、安全運転には欠かせません。
対策③:「もしも」のシミュレーションをしておく
パニックになる人ほど、「どうしよう、どうしよう」と考えて行動が止まってしまいがちです。それを防ぐには、事前に「こうなったら、こう動く」というシナリオを用意しておくことが有効です。
例えばこんなケース
- もし後続車にあおられたら → 無理せず道を譲る
- もし道を間違えたら → コンビニなどに入って落ち着いてリルートする
- もし信号でエンストしたら → ハザードをつけて深呼吸、一呼吸おいてエンジン再始動
頭の中で「こうなったらこうする」とリハーサルしておくだけで、実際の場面でパニックになる確率はぐっと下がります。
また、ペーパードライバー講習などを受けて、プロの指導員から「不安時の対処法」や「落ち着くための習慣」などを学ぶのも非常に有効です。客観的なアドバイスを受けることで、運転への自信がついていきます。
おわりに
運転中のパニックは、「自分がダメだから」と思い込む必要はありません。多くの人が通る道であり、対策次第で少しずつ自信を取り戻せるものです。
大切なのは、
- 緊張を生みにくい環境をつくること
- 小さな不安に早めに気づくこと
- 事前に対応を準備しておくこと
この3つを意識するだけで、「運転=怖い」という気持ちは和らぎ、より安全にハンドルを握れるようになります。
焦らず、自分のペースでステップアップしていきましょう。
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Author:小野尾 光 投稿一覧
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。
- 教習指導員資格保有
- 年間読書数200冊
- 千葉県船橋市出身
- 愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ