教習指導員(教官)の転職ー教習所選びで失敗しないための4つのポイント

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自動車教習所で、学科や技能を教える教習指導員は、人気の高い職種ですが、一方で「キツイわりには年収が低い」という声も聞かれます。

仕事がキツイかどうかは人によって違うかもしれませんが、教習指導員の年収は、それぞれの教習所によって全然違うと言っても過言ではありません。

したがって、転職する際には、教習所選びが最大のポイントになります。

そこでここでは、教習所選びで失敗しないための4つのポイントを解説していきます。

ポイント1：年収が高い地域の教習所を選ぶ

教習指導員の年収は、地方や地域によって大きな差があります。
例えば、最も年収が高い都道府県である千葉県では、平均年収が336万円ですが、最も低い都道府県である山形県では239万円であり、その差額は97万円にものぼります。
この差は非常に大きいと言えるでしょう。
したがって、教習所を選ぶときに、その地域の教習所の平均年収を知っておくことはとても重要です。

年収が高い都道府県のランキングは以下の通りです。

• 1位　千葉県　　　336万円
• 2位　神奈川県　　316万円
• 3位　東京都　　　311万円

関東地方に集中していますね。
関東地方の平均年収は300万円となっています。

次に年収が高い都道府県が多いのは近畿地方で、平均年収は296万円です。

その他は272万円となっており、地方に行けば行くほど年収が低くなる傾向があります。

ただ、静岡県、兵庫県、岡山県、徳島県、大分県にも、年収の高い教習所が散見されます。
これらの教習所は、主に合宿免許で人気のある教習所で、地方にあっても関東地方並みの年収を維持しています。

このため、年収アップを狙うなら、関東地方、特に千葉県、神奈川県、東京都の教習所を選ぶか、地方でも合宿免許で人気のある教習所を選ぶといいでしょう。

また、同一県内でも、それぞれの教習所によって年収額は違うため、事前に必ず下調べをしておくことが必要です。

ポイント2：車種が多い教習所を選ぶ

教習指導員の年収は、いかに多くの資格を持っているかでも決まります。
教習指導員は、車種ごとに教習指導員資格を取る必要があり、その資格一つ一つに手当てがつきます。
したがって、その資格が多ければ多いほど年収が上がる仕組みです。

車種が少ない教習所では、資格を取ることができませんので、できるだけ多くの車種を取り扱っている教習所を選ぶことが重要です。

例えば、車種ごとの資格には、次のようなものがあります。

• 中型自動車免許
• 大型自動車免許
• 第二種運転免許(普通・大型)
• 大型特殊自動車免許
• けん引免許

大型特殊免許や、バスやタクシーの免許(第二種運転免許)など、多くの種類の免許を取り扱っている教習所は、活気にあふれていて、やりがいも大きいでしょう。

ポイント3：卒業生数が多い教習所を選ぶ

卒業生が多い教習所というのは、大型校であることと、その教習所の人気が高いということを表しています。
つまり、閉校になったり、倒産したりするリスクが少ないと言えるでしょう。
たくさんの教習生との出会いがあり、教習所も賑わっているので、やりがいも実感できます。

卒業生が多い教習所には、例えば以下のようなところがあります。

• 三共自動車学校(神奈川県)
• 京成ドライビングスクール(東京都)
• 諏訪中央自動車学校(長野県)
• 五井自動車教習所（千葉マリーナ・ドライビングスクール）

卒業生の伸び率が高い教習所には、例えば以下のようなところがあります。

ポイント4：社宅のある教習所を選ぶ

社宅や社員寮など、従業員に対して住居を用意している教習所があります。
UターンやIターンも含め、ポイント1で解説したように、現在の自分の住まいから離れて、年収の高い地域の教習所に転職するためには、住居が必要です。
その時に、教習所側が住居を用意してくれていれば、住まい探しや手続きの心配もありません。

住み込みで働ける教習所には、例えば以下のようなところがあります。

• 埼玉あずまえん自動車教習所(埼玉県)
• 五井自動車教習所（千葉マリーナ・ドライビングスクール）
• 網野自動車教習所(京都府)
• せんまや自動車学校(岩手県)
• 島原自動車学校(長崎県)

ポイントを押さえて教習所を選ぼう！

ここまで、教習指導員の転職の際に、教習所選びに失敗しない6つのポイントを解説してきました。

教習指導員の年収は、地域や経営する会社によって大きな差があり、また、資格の有無、教習所の規模などによっても大きく違ってきます。
転職する際には、これらのポイントを押さえた上で、ネットなどでしっかり下調べをし、年収だけでなく、他の条件も鑑みて、納得いくように選びましょう。