高所作業車の資格のとり方や就ける仕事まとめ

高所作業車の資格のとり方や就ける仕事まとめ
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高所作業車を使う為には資格の取得が必要となります。

実際に業務で必要となって初めて、資格取得を迫られる場合もあるでしょう。

本記事では、高所作業車の資格の取り方と、活かすことの出来る主だった仕事をまとめてご紹介します。

高所作業車とは?

そもそも高所作業車とはどういったものを指すのかを、まずは把握しておきましょう。

労働安全衛生法によると、高所作業車はこのように定義されます。

高所における工事、点検、補修等の作業に使用される機械であって、作業床及び昇降装置その他の装置により構成され、当該作業床が昇降装置及びその他の装置により上昇、加工等をする設備を有する機械のうち、動力を用いて、かつ、不特定の場所に自走できるものをいう

引用元:労働安全衛生法

一般的には高所作業用のカゴが付随した昇降装置付きの自動車のことを指します。

高所作業車の資格を保有出来れば、建築や電力など、多数の仕事で活かせる可能性があることは間違いありません。

生活に必要不可欠なインフラ方面においても重宝されているので、社会に活きる資格として非常に重要性の高いものの1つと言っても良いでしょう。

高所作業車の資格保有で出来ること

高所作業車の資格保有により出来ることは、「作業床が10m以上の高所作業車の操作(道路上の走行させる操作を除く)」です。

高所作業車は、公道以外の場所でのみ運転するのであればこの資格を保有しているだけで操作が可能です。

ただし、一般道を走行し、現場へ向かうといったことが発生する際には、土台部分に該当する車両の自動車運転免許を保有していなければなりません。

土台部分が大型トラックであれば大型免許、といったように、該当する種別の運転免許を有していない場合は無免許運転となってしまうので注意が必要です。

高所作業車の操作と言っても、車本体の運転は切り離すことが出来ないと言って過言ではありません。

その為、多くの場合、所持免許なしであれば高所作業車の資格にプラスして運転免許の取得も推奨されます。

高所作業車の資格の取り方

高所作業車の資格を取得する場合は、都道府県労働局長登録指定教習機関において「高所作業車運転技能講習」を受講し、学科試験と実技試験に合格することが必要です。

満18歳以上であれば誰でも受講可能であり、必要なものも多くありません。

必要な過程を修了することで「高所作業車運転技能講習修了証」が交付されます。

これはいわゆる運転免許証と同じようなカードとなっており、高所作業車運転時には携帯が求められています。

また、1点注意が必要なのは、「10m未満の高所作業車の運転」の場合は受講するべき講習が異なるということです。

その場合は「高所作業車運転特別教育」の修了が必要となるので、事前に必要資格を確認して下さい。

今回は主に取得が想定される「10以上」の高所作業者運転に必要な資格取得に焦点を当て解説します。

「高所作業車運転技能講習」にかかる期間

高所作業車運転技能講習は、所持免許によって必要となる講習時限数が異なります。

主に3つのパターンに分けられているので、お手持ちの免許状況に合わせ確認して下さい。

所持免許なしの場合学科11時限/実技6時限/期間3日間
大型、中型、準中型、普通車、大型特殊のいずれかの免許所持もしくはフォークリフト、ショベルローダー等の車両建設機械、または不整地運搬車運転技能講習修了の場合学科8時限/実技6時限/期間2日間
移動式クレーン運転士免許所持もしくは小型移動式クレーン運転技能講習修了学科6時限/実技6時限/期間2日間

受講の手続き方法や金額の相場

高所作業車運転技能講習の受講は、上記の所持免許・資格によって金額が異なります。

講習機関のプランによって金額は前後しますが、約3万7千円~4万5千円であると考えておきましょう。

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受講が決定したら講習機関へ電話をし、入校日の予約をして下さい。

予約が完了したら受講申し込み書にある必要事項を記入し、本人確認書類の準備を行います。

ここで言う本人確認書類とは、「運転免許証・発行から6か月以内の住民票・公的機関発行の証明書」のいずれかです。

その後必要書類を指定された期日までに郵送または持参で提出し、講習費用の入金を済ませればすべて完了です。

資格保有が必要な高所作業車は2種類ある

次に運転作業に資格が必要となる高所作業車をご紹介します。

高所作業車は「トラック式」と「自走式」の2種類に分けられており、それぞれに特徴があります。

【1】トラック式高所作業車

名前のとおり、トラックに昇降装置が設置されている車で、公道の走行が可能なタイプです。

ただし公道を運転する為には前述のとおり別途運転免許の取得が必要となります。

またトラック式高所作業車は昇降装置の関係上、通常のトラックより車体重量が重くなっています。

その為、出来るだけ車間距離を長めに取り、スピードを抑えて走行することが求められるなど、一般的なトラックの運転とは異なる点に注意が必要です。

【2】自走式高所作業車

自走式高所作業車は、昇降装置にタイヤが備わった機械です。自動車とは異なる為、公道での走行は出来ません。

高所作業運転技能講習の受講のみで操作を行うことが出来る機械となっていますが、特殊な形状である為事故に注意し、より慎重な操作が求められます。

高所作業車の資格を活かせる仕事

実際に高所作業車運転技能講習を修了し資格を取得したのち、そのスキルを活かせる仕事は色々とあります。

主だった仕事として最も多く求人されている職種は、以下のとおりです。

  • 家屋・工業施設の建設及び解体業務
  • 電気工事士としての照明・配線設置業務
  • ビル等高層建築のメンテナンス業務
  • 重量物の運搬業務

高層建築が増加傾向にある現代の建設工事において、高所作業は必須と言えます。

その為、高所作業車運転技能修了証を所持しているだけでも大きなアドバンテージとなり、資格を存分に活かすことも可能でしょう。

また、送電線等の電力系統や、電波塔といった工業施設、風力発電機の設置など、電力供給が必要不可欠である現代社会のインフラにおいて、高所作業の資格は非常に有用です。

求人サイトにおいても、高所作業車のスキルを活かせる求人情報が多数掲載されていますので、就きたい職業で募集があるかどうか、こまめにチェックをしてみましょう。

高所作業車の資格取得でよくある質問

最後に、高所作業車を使用する仕事に就きたいと考えている方から多く寄せられる質問をいくつかご紹介します。

危険を伴う仕事でありつつ、とても人の役に立つ仕事でもある高所作業。事前に不安要素をなくしておきましょう。

Q1:高所作業車運転技能講習の難しさは?

高所作業車運転技能講習に落ちてしまうのではないか、と心配に感じる方は多いと思います。

特殊な知識や操作技能が必要になる為、合格率が気になるという声は多く寄せられます。

しかし、高所作業車運転技能講習の合格率は約99%と非常に高い水準となっています。

不合格になってしまった理由の多くが居眠りなど講習を受ける姿勢に問題があった場合であり、しっかり講習に臨んでいればほとんどの確率で合格は可能です。

高所作業が危険と隣り合わせであることは否定出来ません。

だからこそ、真摯に講習に取り組むことが求められるのです。

Q2:高所作業車運転技能講習の費用を会社が負担してくれる?

先に個人で資格取得をする場合も勿論ありますが、入社後に必要となり後から資格を取得するパターンが多い傾向があります。

会社にもよるものの、資格取得費用を負担してくれる会社も多く存在しています。

また、高所作業車に関する講習は、『建設事業主などに対する助成金』の対象となっている為、会社側が負担してくれる場合が多くなるのです。

ただ資格取得後、時間を空けず退職となった場合には費用の負担が発生することもあるなど様々な取り決めがある場合もあるので、注意して下さい。

資格取得の必要が出た際にしっかりと会社側に確認しておくことが大切です。

役立つ高所作業の資格を取って、多様な仕事に活かそう!

ここまで、高所作業車の資格取得に関する内容を解説してきました。

社会的ニーズが高く、仕事の幅を大きく広げてくれる資格の一つと言えるので、興味があるのであれば積極的に取得してみるのも良いでしょう。

ただし、人命にも関わる危険な作業も含まれますので、安全に仕事に取り組めるよう、しっかりと講習に臨み、慎重に作業することが大切です。

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